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繭の力 セリシン
セリシンとは、繭を形成する主成分である2つのタンパク質の内の1つです。
1つは、フィブロインといわれる繊維状のタンパク質であり、生糸になる部分です。 このフィブロインを接着させて繭を形成する糊状のタンパク質がセリシンといわれるタンパク質です。
生糸になるフィブロインは、古くから研究対象になっていて研究が進んでいました。
しかし、セリシンは絹糸や絹織物にする工程で洗い落とされ廃棄されていたために研究されることはありませんでした。
その理由は、セリシンが残ったまま絹糸にすると、絹糸特有のしなやかさが出なくなり固くなってしまうからでした。
近年になって、古くから製糸に従事する女工さん達や従業員の人達の手肌がきれいであったことが着目され、多くの研究者の研究によりセリシンの構造や機能が解明されてきました。

セリシンの特性
セリシンの特性としては、人間の肌に近い成分で構成されていて、さらにセリンというアミノ酸が多く含まれています。
セリシンのアミノ酸組成は肌の天然保湿因子(NMF)と非常に似ていて、このNMFが存在する事で角質層は水分を保てるようになっています。
セリシンはNMFに似ていることから肌への効果的な作用が期待されています。
また、前述したセリンはNMF中に最も多く含まれるアミノ酸であり、正常な肌のアミノ酸組成では、トラブルを抱える肌よりもセリンが多く含まれているといわれています。
強力な抗酸化作用と紫外線防御機能を持つ研究発表もされています。